型に( )絵は面白くない。
1. よせた 2. よんだ 3. はねた 4. はまった
4
解説:「型にはまった」とは、「決まりきった形式や方法どおりのもので、個性や独創性がない。そのため、新鮮味に欠け、つまらない」という意味の慣用表現です。
「よせる」は漢字では「寄せる」と書くので、「~に寄せる」は「~に近づける」という意味です。
カタカナの「ソ」と「リ」は( )ので、名前を書くときは気をつけてください。
1. 悩ましい 2. 疑わしい 3. まぎらわしい 4. わずらわしい
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解説:「まぎらわしい」とは「区別が難しい様子」という意味です。
「悩ましい」は「どうしたらいいか悩んでいる」という意味です。
- せっせと
- せっせとプレゼントを用意したので、ぜひ受け取ってください。
- もう八時だから、せっせと準備をして出かけないと。
- 山田さんが私がやることにせっせと文句を言うので、腹が立つ。
- 山口さんは、授業料のために、せっせとアルバイトをしてお金をためている。
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解説:「せっせと」は「あきらめたり、怠けたりしないで、一生懸命に事を行う様子」という意味です。選択肢2は、「物事を迷いや躊躇いなく、素早く行う様子」という意味の「さっさと」を使う必要があります。
- さっぱり
- 先生はとても早口で話されたので、さっぱり聞き取れなかった。
- 久しぶりのお休みだったので、今日は、さっぱり遊んでしまった。
- こんなに周りがうるさくては、先生の話がさっぱりわかるわけがない。
- 一人でパーティーに行くのは嫌なので、彼がさっぱり来なかったら、私も行きません。
1
解説:「さっぱり」は、後に否定の言葉を伴って、「全く/全然」という意味になります。選択肢2は、「たくさん」という意味の「大いに」を使う必要があります。
- 都会から田舎に移り住んだ人の話を聞く( )、「田舎は人を癒す力を持っている」とつくづく感じる。
- につけ 2. なり 3. とは 4. にしてみると
1
解説:「Aにつけ(て)B」は「Aをすると、いつもB。」「Aのたびに、自然とB。」という意味のN2文法です。Bには自然に起こる状況や気持ちが入ります。
例:この音楽を聞くにつけ、学生時代の楽しい日々が思い出されます。
この問題文のニュアンスは「都会から田舎に移住した人の話を聞くたびに、『田舎は人を癒す力を持っている(田舎に住むことで、都会のストレスを忘れられる)』と納得させられる。」です。
- 留学するまで、私は自分が見ている世界がすべてだと思っていた。実はそれが世界のほんの小さな一部分( )気付いていなかった。
- でないことにしか 2. でしかないことに 3. にないことでしか 4. にしかないことで
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解説:「~でしかない」は「単なる~」という意味の表現です。
例:この作業は時間の無駄でしかないから、一刻も早くやめるべきだ。
この問題文のニュアンスは「留学することで、自分がこれまで見ていた世界が非常に狭いもので、本来知っているべき世界のほんの一部であることに気付いた。」です。
(宇宙飛行士山田太郎さんへのインタビューで)
山田「実は、初めから宇宙飛行士になる( )、そうじゃないんです。大学を出たら、医者になろうと思っていましたから。」
記者「では、何がきっかけで、宇宙飛行士になりたいと思ったんですか。」
- つもりだったかっていうと
- つもりなのかっていわれたら
- つもりじゃなかったのかっていわれた
- つもりがなかったかっていうと
1
解説:「~つもりだ」は「話し手の予定や計画」を表しますね。
「~かというと」、砕けた言葉では「~かっていうと」は「~」に来るのが「普通形」の場合、「実はそうではない」という意味のN2文型です。まず前件で前提となる事実を述べ、その事実から必然的に導き出される結果を否定します。後件では「~ではない」「必ずしも~とは限らない」などの言い方で否定します。
例:付き合っているからといって、二人の関係が必ずしも良いかというと、そういうわけでもない。
この問題文のニュアンスは、「私は今宇宙飛行士ですが、昔から宇宙飛行士になろうと思っていたというわけではないんです。大学を出たら、医者になろうと思っていたんですよ。」です。
- 私が小学校に( )のころ、父とどこか大きな川へ釣りに行った記憶がある。
- 入ろうが入るまいが
- 入るか入らないか
- 入っていてもいなくても
- 入るにしても入らないにしても
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解説:「〜か〜ないかのころ」は「〜か〜ないか、はっきり覚えていないが」という意味の表現です。この問題文のニュアンスは「私が小学校に入る前か、入った後か、はっきりとは覚えていないが、そのころ、父とどこか大きな川へ釣りに行った記憶がある」です。
- 試合後、木村選手は、「絶対に勝ちたい相手だっただけに、大事な場面でのミスが( )」とコメントした。
- 悔やまないようにする
- 悔やんでばかりだ
- 悔やむべきではない
- 悔やまれてならない
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解説:「〜てならない」は「すごく〜だ」「自然に〜という気持ちになる」という意味を表すN2文型です。この文型は【感情】や【感覚】が発生し、自分ではその気持ちが抑えられない場合に使います。
例:プレゼンの時は緊張で足が震えてならなかった。
また、「~だけに」は、「〜ので、もっと・・・だ。 / 〜ので、なおさら・・・だ。」はN2文型です。例:GWなだけに、いつも以上に道が混んでいる。
この問題文のニュアンスは「今日の試合の相手は、絶対に勝ちたい相手だったので、自分が勝てそうな大事な場面でミスをしてしまったことが非常に悔やまれる」です。これに対し、「~てばかりだ」は「〜てばかりいる」と同じなので、問題(8)の解説①を参照のこと。
- 祖母は、昔、幼稚園の先生を( )、昔話や童話をたくさん知っている。
- していたからには
- していたとは
- していたところ
- していただけあって
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解説:「〜だけあって」は「〜だから当然〜」「〜にふさわしい程度・能力・価値あって〜」という意味で使われるN2文型です。「〜だけあって」は「価値」や「能力」について【いい評価】をする時に使われます。また「〜だけあって」は「〜だけのことはあって」の省略形です。文末にくる場合は「〜だけある」「〜だけのことはある」を使いましょう。
例:有名な観光地だけあって、毎日たくさんの観光客が来ている。
→有名な観光地にふさわしく、毎日たくさんの観光客が来ている
この問題文のニュアンスは「祖母は、昔、幼稚園の先生をしていたので、職務上当然、昔話や童話をたくさん知っている。」です。
この問題文を理解する上での前提知識なのですが、日本の幼稚園では、先生が生徒に昔話や童話の読み聞かせを行います。
これに対し、「~からには」は、”〜のだから、当然・・・”という意味のN3文型で、話し手の決意や判断などを言う時に使われます。例:この会社で働くからには、きちんと会社のルールに従わなければならない。
旅行先で、きれいな海に感動して写真を何枚も撮っていたら、地元の人に不思議そうな顔をされた。あんなにきれいな海も、地元の人( )日常の風景なのだろう。
- からして
- といっても
- にしてみれば
- はともかくとして
3
解説:「Aにしたら・にすれば・にしてみれば・にしても」は「Aの立場で考えると、〜だろう。」という意味のN2文法です。
例:お客様にしてみれば、うちの社内の問題はどうでもいいことです。
この問題文のニュアンスは「自分にとっては、思わず何枚も写真を撮りたくなってしまうほどのあんなにきれいな海も、見慣れている地元の人の立場で考えると、日常の大したことはない風景なのだろう」です。
これに対し、「AといってもB」は「Aというけれども実は、B。」という意味のN2文型です。Aという言葉から想像されるイメージと現実がずいぶん違っていることを表します。
例:私は会社の社長といっても、うちの社員は3人だけですよ。
(求人サイトの「よくある質問」で)
Q: インテリアに関する知識がないのですが、働けますか。
A: 研修があるので大丈夫です。知識はある( )が、それよりも人柄や仕事に取り組む姿勢を重視しています。
- にすぎません
- ことは否めません
- に越したことはありません
- といっても過言ではありません
3
解説:「~に越したことはない」は、基本的には「〜するのが一番いい」という意味のN2文型ですが、この問題文の様に、「〜が理想的だけど、そうではなくても許容できる、仕方がない」というニュアンスで使われる場合も多いです。色々ある中で、常識的に考えてそれが一番良いと言いたいときに使われます。
例:結婚するなら、ハンサムに越したことはない。
→ハンサムは理想だけど、そうじゃなくても仕方がない。
この問題文のニュアンスは、「インテリアに関する知識は、あるのが理想ですが、採用においてはインテリアに関する知識よりも、人柄や仕事に取り組む姿勢を重視しています。」です。
これに対し、「~に過ぎない」は、非常に低い程度、「~でしかない」という意味を表すN2文型です。取るに足らない、たいしたことはない、あまり重要ではないなどの軽視したニュアンスが含まれます。「ほんの」「ただ」「ただの」「たった」「単なる」など呼応することがあります。例:これはあくまで私一個人の意見に過ぎません。最終的にはあなた自身で判断してください。
- 昨今、森林を単に木材の供給源 ★ と捉えることの重要性が広く認識されてきている。
- のみではなく 2. 環境資源 3. として 4. 水や空気を育む
4
解説:正しい順番は「3142」です。
①「〜として」は「〜の立場で」「〜の名目で」というように【立場】【資格】【地位】【名目】などを表すN3文型です。立場や資格、名目を強調して言いたい時に使われます。
例:君の考えはアイデアとしてはいいが、コストや開発期間を考えると難しいと思う。
②「~のみではなく、…」は「~だけでなく、…も」と同じです。
- たんぱく質は体の組織を作る重要な成分ですが、多くとった
★ ものでもなく、とりすぎは逆に健康に悪影響を及ぼすことがあります。
- より丈夫になる 2. かというと 3. からといって 4. そういう
2
解説:正しい順番は「3124」です。
この問題文は、①②の2つの文法知識を知っていることを前提とします。
①「AからといってB」は「たとえAという理由や事実があっても、B。」「Aから当然考えられることとは違って、B。」という意味のN2文型です。
例:日本人だからといって、みんな寿司が好きというわけではありません。
②「Aかというと〜ない」は「実際はAではない」「実はAではない」という意味の文型です。「〜だからAだと思うのが当然だが、実際はAではない」「普通に考えるとAだと思われがちだが、実はAではない」と言いたい時に使われます。
例:高いものをプレゼントしたら彼女が喜ぶかというと、そうではないこともある。
→高いものをプレゼントしたら彼女が喜ぶと思うのが普通だが、そうではないこともある。
この二つの知識を組み合わせると、この問題文のニュアンスは、「たんぱく質は体の組織を作る重要な成分ですが、多く取ったとしても、取った分だけ体が丈夫になるということは実際にはなく、その逆に、体に健康に悪影響を及ぼすこともある。」です。
- 民話「鶴の恩返し」は、わなにかかって苦しんでいる ★ おじいさんに美しい布を織って恩返しをするというお話です。
- 鶴が 2. ところを 3. 助けられた 4. 助けてくれた
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解説:正しい順番は「2314」です。
「Aところを」は「Aている場面をB」「Aていた時だったが、B」という意味の文型です。この文型は、「Aている時だったが、意外にもB」「Aている場面を、運悪くB/運良くB」と言いたい時に使われます。前の動作を続けられなくなるようなことが起こる時などによく使われます。
例:警察は犯人が逃げようとしているところを捕まえた。
→捕まったので、「逃げることを」を続けられなくなった。
この問題文のニュアンスは、「民話『鶴の恩返し』は、鶴が罠にひっかかって、苦しんでいる場面を、運よくおじいさんに助けられ、助けてくれたおじいさんに、今度は鶴自身がが美しい布を織って、恩返しをするというお話です。」です。