JLPT 基礎語彙
副詞:程度.時間.頻度の副詞
I.程度(強調)
- 実に=本当に → 例:彼女の発表は実に素晴らしかった。
- 極めて=非常に → 例:その計画には極めて大きな問題がある。
- よほど.よっぽど=随分 → 例:彼はよほど怒っていたのか、あいさつもしなかった。
- 大いに=たくさん → 例:昨日は部下達と大いに飲んだ。
II.程度(比較)
- 余計(に)=さらに → 例:彼女は人より余計に努力して、選手に選ばれた。
- 何より=最も → 例:幸せに生きていくためには、健康が何より必要だ。
- はるかに=ずっと → 例:パスより電車のほうが、はるかに早く着くよ。
III.程度(少なさ)
- 若干=少々 → 例:前に会ったときより、彼女は若干太ったようだった。
- いくらか=ほんのわずか → 例:今日は昨日よりいくらか暖かかった。
IV.程度(変化)
- 一層=さらに(以前の状態より程度が増すこと) → 例:今週は先週より一層寒くなった。
- 一段と(他と比べた場合にはっきりと相違がある様子)
→ 例:彼は留学して、一段と日本語が上手になった。
- なお.なおさら=ますます → 例:会えないと聞いて、なおさら会いたくなった。
- ぐっと=随分 → 例:給料が3万円上がれば、生活もぐっと楽になるのだが。
- めっきり(と)=状態の変化がはっきりと感じられる
- → 例:最近、お客の数がめっきり減った。
V.程度(基準以上)
- 割合.割と=比較的 → 今年の冬は割合暖かい。
- 相当=かなり → 例:彼女のお父さんは相当怖いらしいよ。
- なかなか=結構 → 例:あの映画はなかなか面白かったよ。
VI.時間(瞬時)
- 直ちに=すぐ → 例:建物が取れる危険がありますので、直ちにこの建物より出てください。
- たちまち=非常に短い時間で
→ 例:テストの問題用紙が渡されると、彼はたちまち解いてしまった。
VII.時間(過去)
- あらかじめ=前もって/物事の始まる前に、あることをしておく様子
→ 例:うちに来るときは、あらかじめ電話をしてもらえますか。
21) いつの間に(か)=わからないうちに、ある状態になる様子
→ 例:さっきここにあったケーキが、いつの間にかなくなっていた。
22) もはや=ある状態が変えられないところまで進んでいる様子
→ 例:借金ばかりで、うちの会社ももう終わりだ。
23) 従来=以前は → 例:この病気は従来は手術をしていたが、今は薬で治る。
VIII.時間(未来)
24) いずれ=あまり遠くない将来
→ 例:あんなに仲がいいのだから、二人はいずれ結婚するに違いない。
25) 今に=そのうち/いずれ必ず → 例:そんな運転のし方では、今に事故を起こすよ。
26) そのうち=少し先/そう長くはない先 → 例:そのうち怒っていたことも忘れるでしょう。
27) 近々.近く=もうすぐ → 例:日本では近々選挙が行われるそうだ。
XI:時間(一時)
28) ひとまず=とりあえず:今後のことは別にして、その時点で一応の区切りをつける様子
→ 例:血が止まらなかったので、ひとまず近所の医者に行くことにした。
29) いったん=一度/一時
→ 例:忘れ物をしたので、いったんうちに戻った(外出中に一度自宅に帰る)。
X.時間(その他)
30) 依然(として)=前と変わらず
→ 例:アジアの国々は好景気だが、日本では依然として不景気が続いている。
31) 相変わらず=今までと変わった様子が見られない様子
→ 例:彼は相変わらずカラオケによく行っている。
32) 絶えず=いつも → 例:彼女は周りの人に絶えず愚痴を言っている。
33) 終始=初めから終わりまでずっと → 例:結婚式の間、彼は終始笑顔だった。
34) 当分=しばらく → 例:猛暑はまだ当分続くという。
35) 長年 → 例:彼女は長年、この近所に住んでいる。
XI.頻度
36) 時折=ときどき → 例:風でドアが時折がたがたと鳴った。
37) まれに=たまにしか起こらないこと/滅多にないこと
→ 例:その植物はまれに花を咲かせることがある。
38) たびたび=何度も → 例:授業中、先生にたびたび注意された。
39) しょっちゅう=いつも → 例:うちの子はしょっちゅうけがをしている。
40) しきりに=繰り返し/たびたび
→ 例:店のものを買ってほしいらしく、店員がしきりに私に話しかけてきた。