JLPT 基礎文法
- ~ことはない=~する必要はない
用法:基本的には人にアドバイスしたり、安心させたりするときに使います。相手を非難したりする場合にも使えます。必要がないと初めから決まっていることには使えません。
例1: 試合に負けたことに、あなた一人が責任を感じることはありません。チームみんなの責任です。
例2: 何も本気で怒ることはないだろう。今のは冗談だよ。
- ~まい/~(よ)うか~まいか=~するつもりはない.~しないでおこう/~しようか~しないでおこうか
例1: どんなに悲しいことがあっても、人前では泣くまいと決めている。
例2: 本年を話そうか話すまいか迷ったが、結局隠さず話すことにした。
- ~ものか=絶対~するつもりはない
用法:自分の何かに反発する気持ちを強く言いたい時や、相手が言ったことを強く否定する時に使います。
例1:店員の態度は悪いし、料理は美味しくないし、こんな店二度と来るものか。
例2: 一回不合格になったくらいで、あきらめるものか。次回は必ず合格してみせる。
- ~てしかたがない/~てしょうがない/~てたまらない=非常に~だと感じる
用法:話者の感情.欲求などを示す言葉に付きます。特に「~てたまらない」は体で感じることについて使うことが多いです。
話者以外の人が主語の時には、例4のように、「ようだ.らしい」などを付けます。
これらの文型は、その気持ちや体の状態がずっと続いていると言いたい時に使います。
例1:仕事中だが、今やっている試合の結果が気になってしかたがない。
例2: なかなか結婚しようとしない彼に腹が立ってしょうがない。
例3: 隣の人に電車で足を踏まれて、痛くてたまらなかった。
例4: 田中さんは、自分が部長に選ばれたことが不思議でたまらないようだ。
- ~際(に)=~とき
例:この整理券は、商品受け取りの際、必要です。
- ~に際して/~にあたって=~するとき/~する前に/~という特別な時に
用法:これはその場1回だけの、意志的で特別な時を表す言葉(結婚.店を開くなど)につきます。
よりポジティブな言葉につき、マイナスイメージの言葉(倒産.入院。別れなど)にはつきません。
例:新しく事業を始めるにあたって、しっかり準備をしようと思っております。
- ~たとたん(に)=~したら、直後に意外なことが起こる
用法:瞬間的な動きや変化を表す動詞(立ち上がる.変わるなど)につきます。
例:夫は結婚する前は優しかったが、結婚したとたん、態度が変わった。
- ~(か)と思うと/~(か)と思ったら=~の後、すぐに続いて次の出来事や大きな変化が起こる。
例:やっと部屋が片付いたかと思ったら、子供たちがすぐまた散らかした。
- ~か~ないかのうちに=~が終わると同時に、次のことが起こる
用法:「~かと思うと/~かと思ったら」より、「ほとんど同時に」という気持ちが強いです。
例:たかしは、ベッドに横になるかならないかのうちに、ぐっすり眠ってしまった。
- ~最中だ=ちょうど~しているところだ
「~最中に」という形の場合、後ろには「~」を邪魔するような予定外のことが起こった、という意味の文が来ることが多いです。
例:部長は今考えごとをしている最中だから、邪魔しないほうがいい。
- ~うちに
A= 時間の制限があって、~でなくなった後では実現が難しいから、その前にしてしまう。
例:学生のうちに、車の運転免許を取ろうと思っています。
B= ~している間に変化が現れる
例:山道を歩いているうちに、汗が出てきた。
- ~ばかりだ/~一方だ=物事が悪い方向に、ますます~していく
用法:悪い方向への変化の進行を表します。「~」には、変化を表す動詞が来ます。
例:このごろは、仕事が多くて残業が増えるばかりだ。
- ~(よ)うとしている=~という変化が起こる少し前だ/もうすぐ~する
例:さあ、決勝戦が始まろうとしています。選手は皆、緊張しています。
- ~つつある=~という変化が進行中だ
例:就職して3か月。仕事にも慣れつつある。
- ~つつ=~ながら、あることをする
例:結婚式のことは彼女とよく相談しつつ、決めていきたいと思う。
- ~てはじめて=~を経験した後や、~という状態になった後で、今までになかったことが起こる
用法:後ろには、「新しいことが起こる/気がつく/実現する」と言った意味の文が来ます。
例:相手の話の途中で、自分の話を始める癖が私にはあると、人に言われてはじめて気がついた。
- ~上(で)=準備としてまず~してから、その後で次に続く行動をする
用法:「~てから」と同じで、前後の行動が当然の順序で起こる場合には使えません。
例:文書が保存されていることを確かめた上で、パスコンをシャットダウンしてください。
- ~次第=~が実現した後、すぐに続けて、ある行動をする
用法:「~」には時期が来れば、当然そうなるとわかっていることが実現した瞬間を表す言葉が来ます。
例:会場の準備ができ次第、ご案内いたします。もうしばらくお待ちください。
- ~て以来/~てこのかた=~してから今まで、ずっと同じ状態が続いている
例:父は新しい職場に移って以来、ずっと何か悩んでいるようだ。
- ~てからでないと/~てからでなければ=~した後でなければ、あることが実現しない
例:会長の山田さんが来てからでないと、話し合いが始められない。
- ~をはじめ(として)=~が代表例で、そのほかにもいろいろある
例:東京をはじめ、日本の大きい都市には外国からの観光客も多い。
- ~からして=~という例一つを取ってもそうなのだから、全体的にももちろんそうだ。
例:この家は玄関からして立派だ。きっとお金持ちが住んでいるのだろう。
- ~にわたって=~の範囲全体にその状態が広がっている
例:事故の影響で、高速道路の渋滞が5キロにわたって続いている。
- ~を通して/~を通じて
A=~の期間、ずっと同じ状態だ
例:この町には四季を通じて、多くの観光客が訪れる。
B=~を手段にして、あることをする
用法:直接的.具体的手段ではなく、間に入るものにつきます。
例:旅行会社を通して、現地のコンサートの入場券を予約してもらった。
- ~限り=~の範囲は、全部あることをする/ある状態だ
例:君が知っている限りのことを、全部私に話してほしい。
- ~だけ=~の範囲の限界まで、あることをする
用法:可能動詞につくことが多いです。前後に同じ同氏を繰り返すことが多いです。そのほか、「~たい/欲しい/好きな/必要な」などにも付きます。
例:バイキング形式の食事ですから、好きなものを好きなだけ取ってお召し上がりください。
- ~に限り=~だけは、特別だ/例外だ
例:この病院は午後6時まで診察を行っていますが、急を要する患者さんに限り、時間外でも診察いたします。
- ~限り(は)=~の状態が続いている間だけは、同じ状態が続く。
例:父がこの結婚を許してくれない限り、わたしは結婚できない。
- ~限りでは=情報源の範囲を~だけにすると、あることが言える
用法:方法を得ることに関係のある言葉(見る/聞く/覚えている/知っている/調査など)につきます。後ろには、ある判断や情報を表す文が来ます。
例:(お店で)ちょっと見た限りでは、こちらの商品とあちらの商品には違いがないと思うのですが、どうして値段が違うんですか。
- ~に限って
A=~は普段と違っている
例:ふだん酒などあまり飲まない彼が、今日に限ってかなり飲んだ。何かあったのだろうか。
B=~のことが、ほかの運が悪いことと偶然重なる
用法:後ろには「良くない状況になる」という意味の文が来ます。全体として話者の不満を表します。
例:今日は日曜日で家から近いクリニックが休みの日なのに、こんな時に限って、子供が熱を出してしまった。
C=特別に信じている~だから、悪いことはないはずだ
例:期待されていたあの選手に限って、オリンピックの大舞台でこんな初歩的な失敗をするなんて思わなかった。
- ~に限らず=範囲は~だけでなく、さらに広い範囲のものも含む
用法:後件は他にもの意味の「〜も」や広い範囲を表す「みんな。さまざまな〜」などといった表現がよくきます。
例:最近は女性に限らず、男性も育児を積極的に手伝うようになった。
- ~のみならず=~だけでなく、ほかにもある。
用法:「~に限らず」と違って、「のみならず」は単に「同じレベルの他のものも」という意味にも使えます。
例:近々、電気代のみならず、ガス代や水道代も値上がりするようだ。
- ~ばかりか=Aだけでも 十分な/普通じゃない のに、さらにBのような意外なことも加わる
例:彼は約束の時間に遅れたばかりか、デートもつまらなかったので、二度と会わないことにした。
- ~はもとより=~はもちろん、ほかもそうだ
用法:話者が当然だと思っている例を示す言葉につきます。
例:たばこは本人はもとより、周りの人にも害を及ぼす。
- ~上(に)=~だけでなく、さらにいいこと.悪いことが重なる
用法:前後には同じニュアンス(プラスプラスあるいはマイナスマイナス)の言葉が来ます。
例:田中さんには仕事を手伝ってもらった上に、仕事の後、ごちそうになった。
- ~に関して=~について
例:本人の了承がなければ、個人情報に関してはお答えできません。
- ~をめぐって=~について議論.対立的行為.うわさなどをする
例:父の遺産をめぐって、兄弟が対立している。
- ~にかけては=~が誰よりも上手だ
用法:自分ができることを人に言いたい時や、他の人のできることを褒めたりするときに使います。
例:キーボードを打つ速さにかけては、田中さんに勝てる人はいない。
- ~に対して
A=~を相手に、あることをする/~について、ある感情を持つ
例:お客様に対しては、もう少し丁寧な言葉を使ったほうがいいんじゃないかな。
B=~とははっきり違って、あることが言える
例:兄がおとなしいのに対して、弟は活発な性格だ。
- ~にこたえて=~の期待.要望が叶うように、あることをする
用法:「期待.要望.希望.アンコール」など限られた言葉につきます。
例:お客様のご要望におこたえして、新しい機能を追加いたしました。
- ~をもとに(して)=~という素材.基礎.土台から、あるものを作り出す
例:この小説は作者自身の個人的な体験をもとに書いたものだそうだ。
- ~に基づいて=~を基準と考えて、あることをする
用法:基準になる意味の言葉(法律.データ.計画.方針.調査結果など)につきます。
例:本稿では、筆記試験と面接の結果に基づいて、合格か不合格かを決めます。
- ~に沿って=~に合うように、~から外れないように、あることをする
用法:基準の意味を持つ言葉(ルール.方針.マニュアル.考えなど)につきます。後ろには、その基準を流れのあるものと捉え、いっしょに進む一続きの行動を表す文が来ます。
例:本日はお配りした資料の内容に沿って、発表いたします。
- ~のもとで/~のもとに=~の影響を受けて、あることをする/~の状況であることをする
用法:「~のもとで」は、主に人を表す言葉(先生、両親など)につき、「その人の影響を受けて」という意味です。
「~のもとに」は、主に状況を意味する名詞(管理、了解など)につき、「~という名目で」という意味です。
例1: オリンピックで金メダルを取るため、田中コーチのもとで、3年間練習してきました。
例2: うちの学校は教育という名のもとに、校則を増やしすぎて、雰囲気が悪くなってしまった。
- ~向けだ=~という特定の対象に合うように考えられている
例:子ども向けのプログラミングを学べる教室が増加しています。
- ~につれて/~にしたがって=一方が変化するのといっしょに、もう一方も変化する
例1: 日本語能力試験の文法は数が多いので、一度覚えても、時間が経つにつれて忘れてしまいます。
例2: 自分のプレゼンの番が近づくにしたがって、緊張してきた。
- ~に伴って/~とともに=一方が変化するのといっしょに、もう一方も変化する/変化させる
例1:昇進に伴い、給料だけでなく、さまざまな責任が増えた。
例2: この病気にかかる人は医療の進歩とともに、減少している。
- ~次第だ=~が変われば、結果も変わる/~によって決まる
用法:いろいろな違いや幅がある言葉につきます。
例:人生を楽しいものと考えるか、辛いものと考えるかは、その人の考え方次第だ。
- ~に応じて=~に合わせて、変える/変わる
例:収入に応じて、収める税金の額が変わる。
- ~につけて=~すると、いつも必ずそういう気持ちになる
例1:時々、勉強をやめたいこともあるが、電話で家族の声を聞くにつけて、もっと頑張らなければと思う。
例2: 「何かにつけて」=機会があるたびに
外見が美しい人は何かにつけ得をしているように思う。
- ~やら~やら=~や、ほかの~などの例があるように、いろいろだ
用法:いくつかの例を示して、対象となる物や事柄や感情などが色々あり「大変だ」「複雑だ」という場合に使われます。
例:今月は彼女に振られるやら、仕事で失敗するやら、散々な月です。
- ~というか~というか=Aと言ってよいのか、Bと言ってよいのか分からないが
例:今の私の気持ちですか。そうですねえ。退職して、ほっとしたというか、寂しいというか、複雑な気分です。
- ~にしても~にしても/~にしろ~にしろ/~にせよ~にせよ=~を例にとっても、ほかの~を例にとっても、同じことが言える
例:賛成するにせよ反対するにせよ、どちらかに手を挙げてください。
- ~といった=いくつかの例の後に付けて、例をまとめる
例:京都や鎌倉といった、日本の古い街には寺が多い。
- ~を問わず=~かどうかは問題ではなく/~に関係なく、どれにも同じことが言える
例:この日本語の教科書は国内外を問わず、1万を超える学校が使用している。
- ~にかかわりなく/~にかかわらず=「Aがどうであっても、どちらであってもBが成立する」→話し手が言いたいのは後のBの部分
例:この路線バスの料金は、乗った距離にかかわりなく、一律200円です。
- ~もかまわず=普通なら気にする~を、気にしないで行動する
用法:後ろには、普通ではない行動、意外感のある行動が来ます。
例:病院の中であるのもかまわず、あの女性は携帯電話で大きな声で話している。
- ~はともかく(として)=ほかにもっと強調したいことがあるので、~はとりあえず考えないでおく
用法:後ろには、「~」よりもっと強調したいことを言う文が来ます。
例:優勝できるかどうかはともかく、精一杯がんばろう!
- ~はさておき=ほかにもっと大切なことがあるので、~はとりあえず話題から外す
用法:後ろには、「~」より、優先順位が高いこと、基本的なことを表す文が来ます。
例:実現可能かかどうかはさておき、彼のアイディアは面白いことは確かだ。
- ~わけがない=絶対~ない/~とは考えられない
用法:話者が絶対そうではないと確信しているときの言い方
例:用事があっても好きな人からの誘いなら、断るわけがないよ。
- ~どころではない/~どころか=~の程度ではなく、実際はそれとは大違いだ
用法:「~どころか」の前後には、程度が大きく違うことや反対のことが来ます。前件よりも悪い状況を言うことが多いです。
例1:咳が出るので風邪かなと思っていたが、ただの風邪どころではなく、肺炎だった。
例2: マナーが悪い人にちょっと注意したら、謝るどころか、逆に殴られた。
- ~ものか=絶対~ない/何があっても~しない
用法:少し感情的になって、強く否定します。「~もんか」はさらにくだけた言い方。女性は「~ものですか」「~もんですか」を使います。
例:山田が時間通りに来るものか。あいつはいつも遅刻してくるんだから。
- ~わけではない/~というわけではない=「全部Aということではない(100パーセントじゃない)」「必ずAとは言えない」
例:その日は絶対に無理というわけではありませんが、できれば別の日にしてもらえると、ありがいたいです。
- ~というものではない/~というものでもない=ある条件が整えば、必ず~ということになるとは言えない
用法:具体的な事実ではなく、物事の本質についての、話者の主張.感想を述べるものです。
例:努力すれば必ず成功するというものでもない。チャンスも必要だ。
- ~とは
用法:「~」には名詞が来て、後ろの部分でこれを「説明/定義」します。
例:熱帯夜とは、最低気温が25度以上の夜のことだ。
- ~といえば
A=~という言葉を聞いて思い浮かぶのは、…
用法:…の部分で~に関連する別の話に導きます。
例:このコーヒー、ハワイのお土産ですか。ハワイといえば、さち子さんが来月ハワイで結婚式をするんだそうですよ。
B=~を一応認める。でも、…
用法:前後で同じ言葉を繰り返し、その後に「~が/~けれど」などをつけて、文を続けます。
「…」が本当に言いたいことです。
例:この街も都会といえば都会だけど、やっぱり東京の便利さには負ける。
- ~というと/~といえば/~といったら=~という言葉からすぐに思いつくことを表現:「連想」
例:私は日本語教師をしています。日本語を教えているっていうと、外国人の生徒さんに教えるから、よく英語が他の言語などが話せるのかと聞かれるんですが、日本語しか話せなくてもなれるんですよ。
- ~(のこと)となると=~の話題.~に関連することには、普通とは違う態度になることを強調
例:アドバイスするのは簡単だが、自分のこととなると急に分からなくなってしまうものだ。
- ~といったら=~の程度が普通ではないということを強調
例:リリース前の忙しさといったら、SEじゃない人には想像できないと思うよ。
- ~にもかかわらず=~のに
用法:予想と違ったことに対する、話し手の驚き・不満・非難などの気持ちを表します。
例:友達のトムさんは10年以上、日本に住んでいるにも関わらず、全く日本が話せない。
- ~ものの/~とはいうものの=~は事実なのだが、その事実から当然想像されることが起こらない。
例:今度の旅行、参加申し込みをしたものの、行くかどうかまだ迷っている。
- ~ながら(も)=~という状態から予想されることとは違う
例:毎日この道を通っていながら、ここにこんな素敵な店があるとは、今日まで気づかなかった。
とても損した気分だ。
- ~つつ(も)=~という心の動きは、行動が違っている
用法:心の動きや言語活動に関係する動詞(思う.知る.言うなど)につきます。
例:彼を信じつつも、彼がいない時にこっそりケータイを見るのが癖になってしまった。
- ~といっても=実際は~ということから、想像されるイメージとは違っている
例:料理ができるといっても、目玉焼きとかインスタントラーメンのような簡単なものしか作れない。
- ~からといって=ただ~という理由だけでは、その理由から普通に予想されることは成立しない
例:子供だからといって、甘やかしてはだめだ。
- ~としたら/~とすれば/~とすると/~となったら/~となれば/~となると
=~と仮定した場合/~ということになった場合、そうする/そうなる
用法:
- 「~としたら」の後件は判断や推量、疑問を表す表現などがきます。Aの部分は意志動詞を使います。「(そう)だとしたら、〜」という言い方もできます。
- 「~とすれば」の後件は主観的・論理的な判断や評価がよくきます。「(そう)だとすれば」という言い方もできます。「その状況から考えると〜だろう」「その状況から判断すると〜と思う」という意味になります。
- 「~とすると」は客観的な表現で、後件は当然だろうと思う結論がよくきます。「(そう)だとすると」「すると」という言い方もできます。
- 「~となったら・~となれば・~となると」は新事態の仮定(確定)で、「もしAになった場合は、別の新しいことが起きる」という意味で使います。後件に、希望や意志を表す表現はきません。
例1:彼女に誕生日プレゼントをあげるとしたら、何がいいと思う?
例2: 天気予報通りに台風が接近するとすれば、今週末の旅行はいけなくなるかもしれないな。
例3: A:一人暮らしするとなると、家賃7万円、食費3万円、光熱費1万円はかかるよ
B:だとすると、1ヶ月10万円以上稼がなきゃいけなくなるな…
例4: さらなる増税となったら、国民の不満はますます高まるだろう。
例5: A:明日山手線が計画運休するそうだよ。
B:山手線が止まるとなると、車で行くしかないなあ。
- ~ものなら=もし~できるなら、そうしたい/そうしてほしい
用法:無理そうなことを仮定して言います。
例:私の人生は本当に最悪だった。やり直せるものなら、今すぐやり直したい。
- ~(よ)うものなら=もし~したら、大変なことになる
例:私はひどいアレルギー体質なので、体に合わないものを食べようものなら、体のあちこちがかゆくなる。
- ~ないことには=~なければ、あることが実現しない
例:1週間現場で働いてもらわないことには、信頼して仕事を任せられる人かどうかわからない。
- ~を抜きにしては=~がなければ/~を考慮しなければ、あることが実現しない
例:田中さんを抜きにしては、このプロジェクトは成功しないだろう。
- ~としても/~にしても/~にしろ/~にせよ=たとえ~ということが事実でも、話者の気持ちはそれに影響されない。
例1: あの病院は患者が多いから、予約したとしても、2時間は待つでしょう。
例2: 準備期間が短かったにしても、もう少し立派な報告書を書いてほしかった。
例3: どんな理由があるにしろ、遅刻したらJLPTは受験できません。
例4: 仕事が忙しいにせよ、メールで連絡するぐらいはできるでしょう。
- ~によって=~が原因で、ある結果になる/~という手段や方法であることをする
例1: 今朝、中央線は踏切内で起きた事故によって、ダイヤが大きく乱れた。
例2: 事故の原因は、運転手の不注意による信号無視だった。
- ~ものだから/~もので/~もの=本当は〜したくなかったが、〜ので
用法:「予定外のことや不本意な理由があったので〜だ」と言いたい時によく使用されます。話し言葉では「〜もんで」「〜もんだから」が使われます。丁寧形として「〜ものですから」という言い方もあります。
例:A;どうして遅れたんですか。
B:すみません、人身事故で電車が遅れたものですから。
A:そうですか。遅れる時は電話かメールをくださいね。
B:はい、以後気をつけます。
- ~おかげだ=~の影響でいい結果になった
~せいだ=~の影響で悪い結果になった
例1: 保険に入っていたおかげで、手術の負担額が軽くなりました。
例2: 今年の春は気温が低かったせいで、桜の開花が遅い。
- ~あまり/あまりの~に=とても~ので、普通ではない悪い結果になってしまった
例1:試験では考えすぎたあまり、時間が足りず、最後まで解けなかった。
例2: 沖縄の海は本当にきれいだった。あまりの美しさに、何時間も見入ってしまった。
- ~につき:「~の理由で、ある状態になる」
用法:張り紙や公式文書などで使います。
例:トイレはただいま清掃中につき、ご利用になれません。
- ~ことだし=ほかにも理由はあるが、とにかく~だから、あることをする
例:出発まで時間も十分あることだし、ロビーでちょっとお茶でも飲みませんか。
- ~のことだから=~の性格や普段の態度から考えると、あることが推量される
例:A:この資料の図、もっと見やすくしたいんですよね。
B:田中さんに頼んだらどうですか。(パソコンが得意な)彼女のことだから、30分もあれば修正してくれるでしょう。
- ~だけに=~だから、ある状態なのは当然だ/ 普通の場合よりもっとある状態になる
例:彼はこの重要プロジェクトのリーダーであるだけに、責任が重い。
- ~ばかりに=~が原因で、予想しない悪い結果になった/どうしても~を実現したいので、普通ではないことをした
用法:「たいばかりに」「ほしいばかりに」の形で、後件にはしたくないことをあえてやったという意味の文が続きます。
例1:長男に生まれたばかりに、弟や妹の面倒を見なければならない。
例2: 彼女に嫌われたくないばかりに、彼女が欲しいものは何でも買ってあげている。
- ~からには/~以上(は)/~上は=~だから、あることをするのは当然だ/あることをしてほしい/あることをするつもりだ
用法:「上は」は「これ以外に方法がない」という意味があり、追い詰められた状況、決意・覚悟を言う時に使われます。
例1: 日本語で仕事をするからには、N1合格を目指したい。
例2: 日本で生活する以上、日本の法律や規則に従って生活しなければならない。
例3: テスト中の不正を知った上は、合格させるわけには行かない。
- ~がたい=~することが難しい/~できない
用法:能力的にできないという意味では使いません。主に心の働きを表す動詞(想像する.理解する.信じるなど)や発言を表す動詞(言う.表すなど)につきます。
例:みんなの信頼を裏切るなんて、許しがたいことだ。
- ~わけにはいかない/~わけにもいかない=社会的常識に反する/心理的抵抗があるなどの事情があって、~できない
例:今日は彼女の誕生日だけど、システムトラブルでみんな頑張っているし、私だけ帰るわけにはいかない。
- ~かねる=その状況/条件/話者の立場では~できない
用法:方法が全くないという意味、または「~はずがない」という意味で使います。不可能であるというニュアンスを強調します。
例:その件についてはわかりかねますので、後ほど担当者からご連絡します。
- ~ようがない=~したくても、どのようにしたらいいかわからない/可能性が全くない
例1: A:先生、作文を書いたので、チェックしていただけませんか。
B:いいですよ。(読んでから)ちょっと意味がよくわかりませんね。こんなに間違いが多ければ、先生も直しようがありません。もう一度書いてください。
例2: 僕の家は駅の目の前だから、迷いようがないよ。
- ~どころではない=~できる状況ではない
用法:余裕がないという事情(お金がない.時間がない.うるさい.病気など)のため、期待していることや想像していることが全くできない。
例:家族が救急車で運ばれたので、図書館で勉強しているどころではない。
- ~得る/~得ない=~できる.その可能性がある/~できない.その可能性がない
例1: 検証作業は、起こり得る全てのテストパターンに基づいて実施します。
例2: 地震はいつ起こるか予想し得ないから、事前に家族との連絡方法や避難場所などを決めておいた方がいいでしょう。
- ~わりに(は)、…=~という基準から考えられる程度と違っている/~と…のバランスが取れていない
用法:意味や程度に幅がある言葉(年齢.値段.心配する.若いなど)につきます。
例:この値段は安い材料で簡単にできるわりには、豪華に見える。
- ~にしては=~という事実.基準から考えると、予想外だ
例:あの社員は一年目にしては、仕事ができるね。
- ~だけ(のことは)ある=~という条件から期待される通りだ
「Aだけあって、B。」=「普通Aだったら当然B。」⇒ いい評価をする場合に使う時が多い
例1: あの薬を飲んだらすぐに風邪が治った。高いだけのことはある。
例2: 彼は10年も日本に住んでいるだけあって、日本のことをよく知っている。
- ~として=~という立場.資格.役割.名目で、あることをする/ある状態である
用法:後ろには、行為.状態を表す動詞、価値づけの言葉(知られている.有名だ、など)や判断.評価を表す言葉(当然だ、恥ずかしいなど)が来ます。
例1: 神戸はおしゃれな店が多い町として知られている。
例2: オリンピック選手として選ばれたからには、恥ずかしくないような結果を残したい。
- ~にとって=(いろいろな考え方がある中で)~の立場で考えると、/~の視点からすると、
例:一人暮らしの学生にとって、インスタントラーメンは欠かせないもの1つだ。
- ~にしたら/~にすれば/~にしてみれば/~にしても=~の立場になって見れば/~の立場から言っても、あることが言える
用法:ふつう、話者以外の人を表す言葉に付きます。後ろには、その人の立場に立って、その人の気持ちを推量して言う文が来ます。
例1:君もいろいろ言われて面倒だろうが、君のお母さんにしたら、君のことが心配なんだよ。
例2:恋人がいない人にすれば、クリスマスやバレンタインデーなどどうでもいい日に違いない。
例3:お客様にしてみれば、うちの社内の問題はどうでもいいことです。
例4: 彼は私にいろいろ不満があるようだが、私にしても同じだ。
- ~たところ=~してみたら、ある結果になった/あることがわかった
用法:この文型は普通の出来事の説明ではなく、驚きや新しい発見があった時に使います。
例1: 知らない人に道を聞いたところ、一緒にその場所まで案内してくれた。
例2: この新商品を使ってみたいかどうか聞いてみたところ、80%の人が「使いたい」と答えた。
- ~きり=~という動作の後、そのままずっと同じ状態が続く
用法:「これきり、あれきり、それきり」という言い方があります。「この時、あの時、その時を最後に、最後として」という意味です。
例1: 友達にお金を貸したきり、返してもらっていない。
例2: 彼女と1週間前にけんかしました。それきり、彼女には連絡していません。
- ~あげく=いろいろ~した後で、結局残念な結果になった
例:何を食べるかいろいろ迷ったあげく、まずい料理を注文してしまった。
- ~末(に)=いろいろ~した後で、最終的にある結果となった
例:彼は悩んだ末に、一番最初に見た部屋を借りることにした。
- ~ところだった=~という状況になる一歩手前だったが、実際にはそうならなかった
例:ブレーキとアクセルをまちがえて、あと少しで壁にぶつかるところだった。
- ~ずじまいだ=~しようと思っていたのに、結局できなかった/~ないで終わった
例:彼女にラブレターを書いたけれど、勇気がなくて渡せずじまいだった。
- ~ぐらい/~くらい=~のような程度が軽いことや簡単なこと、~のような最低限の程度
例1:まだ新人なので、先輩の仕事を手伝うぐらいしかできません。
例2: 人から何かもらったら、お礼ぐらい言うものだ。
- ~など/~なんか/~なんて=~は価値が低い/ 大切ではない
例1:A:田中さん、会社やめるって本当かな。
B:彼の言うことなんて、信じない方がいいよ。よく冗談や嘘を言うからね。
例2: 新聞記者になんかならなければよかった。仕事がきつすぎる。
- ~まで/~までして/~てまで=あえて~するほど/~してもいいと思うほど、…じゃない
例1: 一番に賛成してくれると思っていた母まで、私の結婚に反対した。
例2: 車があれば便利なのはわかるが、借金までして欲しいとは思わない。
例3: おいしいって言ってもパンケーキでしょう。何時間も並んでまで食べたいとは思えない。
- ~として~ない:あることを「最低限度の~も全くない」と否定
用法:(疑問詞)+一/1(いち)+助数詞+として+〜ない(否定の文)
例1:会議は2時間も行われたが、誰一人として意見を言う人がいなかった。
例2: 赤ちゃんはなんでも食べようとするので、1秒として目が離せない。
- ~さえ
①=~のような極端な例もそうだから、ほかのことはもちろんだ
例:日本に来たばかりの頃は、ひらがなさえ読めなかった。
②「~さえ…ば/~さえ…たら/~さえ…なら」=~という一つの条件が満たされれば、ほかのことは問題にならない
例:彼は、自分さえ良ければ、ほかの人のことはどうでもいいという、いわゆるエゴイストだ。
- ~てでも=普通はしないような~という手段を使う覚悟で、あることをする
例:納期が明日までなので、何としてでも(ここでは暗に「徹夜をしても」というニュアンスです)今日中に作業を終わらせる必要がある。
- ~とみえる=ある根拠があって、~らしい/~ようだと思う
例1: 警察と救急車が来ているところを見ると、なにか事件があったとみえる。
例2: 欲しいものはなかったとみえて、客は何も買わずにすぐ店を出てしまった。
- ~かねない=~という悪い結果になる可能性がある
例:あの人は口が軽いから、たとえ口止めをしても、秘密を他の人に言いかねない。
- ~おそれがある=~という悪いことが起こる可能性がある
用法:ニュースや天気予報でよく使います。
例:台風が北上し、明日朝に西日本を直撃するおそれがあります。
- ~まい/~ではあるまいか=~ないだろう/~ではないだろうか or もしかしたら~かもしれない
例1: 今晩は花火大会だ。最近雨が多いので少し心配だったが、今日はこんなに星が見えるので雨は振るまい。
例2: 上半期でこの数字なら、今年の売り上げ目標を達成できるのではあるまいか。
- ~に違いない/~に相違ない=ある根拠があり、きっと~だろうと確信を持って思う。
用法:「~に相違ない」は硬い言い方になります。
例1:昨日のシステムトラブルについて、課長が知らないということは、誰も報告しなかったに違いない。
例2: 空港が彼の入国を拒否したということは、何か問題があったからに相違ない。
- ~にきまっている=絶対に~だと思う
例:彼はいつも遅刻してくるから、今日も遅刻してくるに決まっている。
- ~ものだ=一般的に見て、本来~だ/~というのは真理だ
用法:話している人の驚きやすごいという気持ちを表します。
例:大勢の人の前でスピーチをするのは、誰でも緊張するものだ。
- ~というものだ=常識的に見て、まさに~だ
用法:ある状況について、「常識的に考えて~だ」という評価を示します。話者の感情を表す言葉には付きません。
例:組織の一員として、決まったことには従うのが賢明というものだ。
- ~にすぎない=ただ~だけで、それ以上ではない
用法:「すごいことではない・大したことではない・〜しかない・少ない」という軽視の気持ちを表すのに使います。
例1:フランス語ができると言っても、基本的な日常会話が話せるに過ぎません。
例2: お礼なんてとんでもない。わたしは当たり前のことをしたにすぎません。
- ~にほかならない=~だ。~以外のものではない
用法:話者の断定的な判断を表す言い方です。
例:彼の成功の秘密は、日々の努力の結果にほかならない。
- ~に越したことはない=当然のことだが、~ほうがいい
例:失敗はしないに越したことはないだろうが、失敗を恐れていては何もできない。
- ~しかない/~よりほかない=~以外に選択肢.可能性.方法がないので、仕方ないけれども~しなければならない
例1: この道は一方通行だから、戻りたくてもまっすぐ行くしかない。
例2: 最近売り上げが減ってきている。この状態が何カ月も続けば、お店は閉めるよりほかない。
- ~べきだ/~べきではない=~するのが当然だ.~しなければならない.~したほうがいい.~するのが正しい/してはいけない
用法:話者の強い主張を述べるのに使います。社会常識や道徳的なものによる判断です。s規則で決まっていることには使いません。目上の人には直接使わないようにしましょう。
例1: 今日できることは明日に延ばさず、今日するべきだ。
例2: 初対面の女性に年齢を聞くべきではない。
- ~(よ)うではないか/~ようではありませんか=一緒に~しよう/しませんか
用法:政治家の演説などで相手に強く呼びかけるとき、挑発するとき、挑発に応えるときに使います。
例1:これからわたしたちの力で、明るい日本を作っていこうではありませんか。
例2: 困ったときはお互い、助け合っていこうではありませんか。
例3: 俺が犯人だと言うなら、証拠を見せてもらおうではないか。
- ~ことだ=~する/~しないことが大切だ.~した/~しないほうがいい
用法:忠告する言い方なので、目上の人には使わないようにしましょう。
例:人に信用されたいのなら、うそをつかないことだ。
- ~ものだ/~ものではない=~したほうがいい.~しなければならない/~しないほうがいい.~してはいけない ⇒注意をするときに使います
例1:社員:遅れてすみません。
課長:どうしたんだ。みんな心配していたよ。
社員:電車に乗り間違えてしまったんです。
課長:分かった。でも、遅れるときは連絡するものだよ。
例2: 出会って間もない人の言葉を信じるものではない。
- ~てならない=非常に~だ
用法:何か感情が沸き上がり、その気持ちを自分では制御できないと言いたいときに使います。「残念」「不安」「心配」「くやしい」などの言葉と一緒によく使われます。
自然にそういう気持ちになることを表す動詞(気がする.思える.感じられる)や、話者の感情.体の感覚などを表す言葉に付きます。マイナスの感情を表すことが多いです。
話者以外の人が主語の時には、「ようだ.らしい」などを付けます。
例1:明日の面接でうまく話せるかどうか、心配でならない。
例2: 点が少し足りず合格できなかった。もっと勉強しておけばよかったと悔しくてならない。
- ~ないではいられない/~ずにはいられない=この状況では、~という気持ちが自然に出てくる。/やめたほうがいいのに、つい~してしまう。
例1: このミステリーは面白すぎて、徹夜して続きを読まずにはいられない。
例2:この映画のラストシーンは、感動して泣かずにはいられない。
- ~ないわけに(は)いかない=事情があって、~しなければならない
例:私が責任者である以上、その会議に出席しないわけにはいかない。
- ~ざるを得ない=そうしたくはないが、どうにもならない事情があって、しかたなく~する
例1: 犬を飼いたいが、住もうと思っているマンションはペット禁止なので、あきらめざるを得ない。
例2: 彼のことは好きではないが、実力は認めざるを得ない。
- ~たいものだ/~てほしいものだ=~したい/~てほしいと強く思う
用法:ずっと前から持っている願望や、実現が簡単ではない願望の気持ちを強調する場合に使われます。自分の願望を表す「~たい」、相手に何かをしてもらいたい願望を表す「~てほしい」に接続します。
例1: 将来は海が見える大きな家に住みたいものだ。
例2: 国には税金の無駄遣いをしないでほしいものだ。
- ~ものだ
A=~という過去の習慣が懐かしい
例:子供のころは、夏になるとこの川で泳いだものです。
B=~ということを非常に強く感じる/感心する/あきれる
用法:話者の意志的な行為には使いません。話者の主観を表す形容詞や、副詞(よく。ずいぶんなど)といっしょに使うことが多いです。「よく〜ものだ」と「よく」を一緒に使用すると、驚きや怒り、あきれている気持ちを強調できます。
例1: 最近、疲れやすくなって、徹夜ができなくなった。歳を取ったものだ。
例2: こんな小さい間違いをよく見つけられたものだ。
- ~ないもの(だろう)か=希望(そうなってほしいこと)が実現することは難しいかもしれないが、そうなりたい/なってほしい
例:A:インターネットで見えない相手に悪口を言う人って多いですよね。
B:ええ、顔が見えなくても、相手の気持ちを考えられないものでしょうか。
- ~ものがある=なんとなく~感じがする/具体的には言えないが、そのような要素がある
用法:話者の感想を表す言葉に付きます。
例:10代の心理は微妙だ。この時期の子供の扱いは、なかなか難しいものがある。
- ~ことだ
用法:①動詞の辞書形と動詞のない形に接続するとき⇒忠告、進言、アドバイス
②感情を表す動詞、い形、な形に接続するときはその感情を強調⇒驚き.感動.皮肉
ここでは、②を扱います。
例:コンビニでは賞味期限が切れたお弁当は捨ててしまう。もったいないことだ。
- ~ことだろう/~ことか
用法:話者自身が今までしてきたことや、感じていることに対して、「それがどの程度なのかを言い表せないほど、非常に~だ」と感情をこめて言いたいときに使われます。
程度を表す疑問詞(どんなに.何回など)や、「なんと.いったい」といっしょに使います。
例: 3回目の受験にして、ようやくJLPT N1に合格したジョンさんは、どんなに嬉しかったことだろう。