「新幹線を使うのに比べ、130倍の時間、8倍の費用」 京都→東京を歩いた大学生 春休みの挑戦に称賛

「新幹線を使うのに比べ、130倍の時間、8倍の費用」 京都→東京を歩いた大学生 春休みの挑戦に称賛

「新幹線を使うのに比べ、130倍の時間、8倍の費用」 京都→東京を歩いた大学生 春休みの挑戦に称賛

文明が発達し、移動は最短・最速が当たり前になった現代。そんな時代に、京都から東京までを徒歩で移動した大学生の投稿が、X(ツイッター)で話題になっています。17日間かけて東海道を踏破したという驚きの旅に、10万件の“いいね”が。投稿者のそううん(@soun142857)さんに詳しいお話を伺いました。

◇ ◇ ◇

京都からスタートし東京まで525kmかけて歩いた東海道

「京都から東京まで東海道を17日かけて525km歩いた結果、かかった費用は

宿泊費 66,965円

食費 39,519円

交通費 810円(七里・今切の渡し)

その他 3,100円

――――――――――

合計 110,394円

これは新幹線を使うのに比べ、130倍の時間、8倍の費用、1.01倍の距離がかかっています」

そんなコメントとともに投稿された2枚の写真。そこには、旅の出発点と終着点が写っています。

1枚目は、京都・鴨川に架かる三条大橋の風景。橋の下を流れる、夕暮れどきの清らかな鴨川と、その対岸に並ぶ町家風の建物が印象的です。近代的なビルが奥に見え、伝統と現代が調和する京都らしい景観が広がっています。

2枚目は、東京都中央区にある日本橋の風景。歴史ある石造りの橋とその上をまたぐ高速道路、そして咲き始めた桜が目を引きます。重厚な街灯と獅子像、高層ビル群が並ぶ都市の風景が、旅の終わりを彩っているようです。

京都を出発してから東京にたどりつくまでにもきっと、美しい景色を目にしたでしょう。さまざまな移動手段があるなか、時間とお金をかけ、あえて徒歩で移動するという行動に、ロマンを感じます。

投稿には10万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「江戸時代以前の人の動きはきっとこんな感じ」「うわああ、人生で一度やってみたい」「たった8倍の費用で130倍の知らない景色の時間を楽しめるのか」などの声が寄せられています。

2枚目は、東京都中央区にある日本橋の風景。歴史ある石造りの橋とその上をまたぐ高速道路、そして咲き始めた桜が目を引きます。重厚な街灯と獅子像、高層ビル群が並ぶ都市の風景が、旅の終わりを彩っているようです。

京都を出発してから東京にたどりつくまでにもきっと、美しい景色を目にしたでしょう。さまざまな移動手段があるなか、時間とお金をかけ、あえて徒歩で移動するという行動に、ロマンを感じます。

投稿には10万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「江戸時代以前の人の動きはきっとこんな感じ」「うわああ、人生で一度やってみたい」「たった8倍の費用で130倍の知らない景色の時間を楽しめるのか」などの声が寄せられています。そううんさんが実際に歩いたゴール地点の東京都中央区にある日本橋【写真提供:そううん(@soun142857)さん】

そううんさんが実際に歩いたゴール地点の東京都中央区にある日本橋【写真提供:そううん(@soun142857)さん】© Hint-Pot

「東海道踏破が自分のひとつの目標でした」

現在、大学生のそううんさん。普段から歩くのが好きで、2年前には、帰省のために京都から佐世保まで歩いたことがあるそう。

「2、30kmのウォーキングや街歩きを趣味としています。地理や地学が好きで、道中の景色を最もじっくりと見ることができるので歩く旅を始めました」

今回の挑戦について、「東海道踏破が自分のひとつの目標でした」と語るそううんさん。「それができる時間が取れる大学生の春休みのうちにやっておこうと思い、足腰を鍛えてお金を貯めて旅に臨みました」と、実行に至った経緯を明かます。

また、目標を達成するために、新たに準備したものもありました。

「装備費は靴に1万円、インソールに5000円、服や靴下に700~800円で、その他の旅行用品に数千円で合計2、3万円です」

長旅には、憩いの場と食事も欠かせません。そううんさんはあまり費用をかけないように、工夫しながら楽しんでいたといいます。

「たまに食べる道中の名物や温泉には奮発しましたが、基本的に安くカロリーを取ることを意識して宿も安いところを探していました」

「交通機関やインフラの発達の偉大さ」を実感

今回の徒歩での移動を通じて、改めて文明のありがたみも感じたというそううんさん。また、さまざまな土地をめぐるなか、地域差に驚いたといいます。

「交通機関やインフラの発達の偉大さはかなり実感しました。何回新幹線や車に抜かされたかは数え切れませんので……。あと、首都圏とそれ以外の地方都市の賑わいや成長の格差をかなり実感し、危機感を覚えました」

どんな場所にも簡単に短時間で移動できる時代。そううんさんは、自分の足でしか見えない景色があることを、気づかせてくれました。

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